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続・夏のホラー系

本日帰宅中の階段を登ると蝉の鳴き声がきこえる。
家の前にいるなよ。と祈りながら進むと家のドアの少し奥に猫が丸まっている。
蝉の声もその辺りから聞こえる。

足でドンと軽めに地面を叩く――

猫がこちらを振り向いた。

蝉の声も気持ち大きくなったような。まさか――

私の予想はあたった。そう咥えているのだ。
仄暗いなか光って見える猫の目と合わせてだとゾッとするものがある。

下手に逃されて飛び回られてもたまらないのでそっと歩み寄る。
猫にではなく、家のドアに向かってだ。

鍵もなるべく音を立てないように。静かにシズカニ。
そしてドアを開けそこから先は、静かに決して慌てずにでも最も早い動作で。
ドアが閉まる5cmほどからは、もう音なんて関係ない。
どんなに急いでも、距離も足りないし隙間も足りなくなる。

そして私は家に辿り着いた。
そして今も聞こえる蝉の声。嗚呼やはり蝉の声は断末魔であったのか。

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